pandas.DataFrame.from_dictの基本的な使い方
pandasのDataFrame.from_dictメソッドは、Pythonの辞書からpandasのDataFrameを作成するためのメソッドです。基本的な使い方は以下の通りです。
import pandas as pd
# 辞書を作成
data = {
'A': [1, 2, 3],
'B': [4, 5, 6],
'C': [7, 8, 9]
}
# 辞書からDataFrameを作成
df = pd.DataFrame.from_dict(data)
print(df)
このコードを実行すると、以下のようなDataFrameが作成されます。
A B C
0 1 4 7
1 2 5 8
2 3 6 9
辞書のキーがDataFrameのカラム名に、辞書の値がそれぞれのカラムのデータになります。この方法で、簡単に辞書からDataFrameを作成することができます。次のセクションでは、辞書のキーをインデックスに設定する方法について説明します。
辞書のキーをカラムに設定する方法
pandas.DataFrame.from_dictメソッドを使用すると、辞書のキーをDataFrameのカラムに設定することができます。これはデフォルトの動作ですが、明示的に指定するにはorient='columns'パラメータを使用します。
import pandas as pd
# 辞書を作成
data = {
'A': [1, 2, 3],
'B': [4, 5, 6],
'C': [7, 8, 9]
}
# 辞書からDataFrameを作成
df = pd.DataFrame.from_dict(data, orient='columns')
print(df)
このコードを実行すると、以下のようなDataFrameが作成されます。
A B C
0 1 4 7
1 2 5 8
2 3 6 9
辞書のキーがDataFrameのカラム名に、辞書の値がそれぞれのカラムのデータになります。この方法で、簡単に辞書からDataFrameを作成することができます。次のセクションでは、辞書のキーをインデックスに設定する方法について説明します。
辞書のキーをインデックスに設定する方法
pandas.DataFrame.from_dictメソッドを使用すると、辞書のキーをDataFrameのインデックスに設定することができます。これを行うには、orient='index'パラメータを使用します。
import pandas as pd
# 辞書を作成
data = {
'A': [1, 2, 3],
'B': [4, 5, 6],
'C': [7, 8, 9]
}
# 辞書からDataFrameを作成
df = pd.DataFrame.from_dict(data, orient='index')
print(df)
このコードを実行すると、以下のようなDataFrameが作成されます。
0 1 2
A 1 2 3
B 4 5 6
C 7 8 9
ここで、辞書のキーがDataFrameのインデックスに、辞書の値がそれぞれの行のデータになります。この方法で、辞書のキーをインデックスに設定してDataFrameを作成することができます。次のセクションでは、ネスト構造の辞書からDataFrameを作成する方法について説明します。
ネスト構造の辞書からDataFrameを作成する方法
pandas.DataFrame.from_dictメソッドは、ネスト構造の辞書からもDataFrameを作成することができます。ネスト構造の辞書とは、辞書の値がさらに辞書であるような辞書のことを指します。
import pandas as pd
# ネスト構造の辞書を作成
data = {
'A': {'1': 1, '2': 2, '3': 3},
'B': {'1': 4, '2': 5, '3': 6},
'C': {'1': 7, '2': 8, '3': 9}
}
# 辞書からDataFrameを作成
df = pd.DataFrame.from_dict(data)
print(df)
このコードを実行すると、以下のようなDataFrameが作成されます。
A B C
1 1 4 7
2 2 5 8
3 3 6 9
ここで、最初の辞書のキーがDataFrameのカラム名に、内側の辞書のキーがインデックスに、内側の辞書の値がそれぞれのセルのデータになります。この方法で、ネスト構造の辞書からDataFrameを作成することができます。次のセクションでは、orientパラメータの詳細と使用例について説明します。
orientパラメータの詳細と使用例
pandas.DataFrame.from_dictメソッドのorientパラメータは、辞書からDataFrameを作成する際の形状を制御します。orientパラメータは以下の2つの値を取ることができます。
'columns'（デフォルト）: 辞書のキーをカラムに設定します。'index': 辞書のキーをインデックスに設定します。
以下に、それぞれの使用例を示します。
orient=’columns’の使用例
import pandas as pd
# 辞書を作成
data = {
'A': [1, 2, 3],
'B': [4, 5, 6],
'C': [7, 8, 9]
}
# 辞書からDataFrameを作成
df = pd.DataFrame.from_dict(data, orient='columns')
print(df)
このコードを実行すると、以下のようなDataFrameが作成されます。
A B C
0 1 4 7
1 2 5 8
2 3 6 9
orient=’index’の使用例
import pandas as pd
# 辞書を作成
data = {
'A': [1, 2, 3],
'B': [4, 5, 6],
'C': [7, 8, 9]
}
# 辞書からDataFrameを作成
df = pd.DataFrame.from_dict(data, orient='index')
print(df)
このコードを実行すると、以下のようなDataFrameが作成されます。
0 1 2
A 1 2 3
B 4 5 6
C 7 8 9
以上がorientパラメータの詳細と使用例です。このパラメータを使うことで、辞書からDataFrameを作成する際の形状を柔軟に制御することができます。これで、pandasで辞書からDataFrameを作成する方法についての説明を終わります。他に質問があればお気軽にどうぞ。